2つの単語を1つに訳す(訳語の選択)

辞書を引くと、「暴行」という単語の訳として、assaultやbatteryなどが載っています。ところが、この2つの単語はしばしば「assault and battery」と、2つ並べて登場します。これを「暴行と暴行」と訳してしまうと、奇妙な翻訳ができあがってしまいます。なんらかの工夫が さらに続きを読む…→  2つの単語を1つに訳す(訳語の選択)

品詞にとらわれてはならない

英語にも日本語にも、名詞、動詞、形容詞などの基本的な品詞はそれぞれあって、それぞれ辞書的な意味でも対応がとられています。しかし、もともと異なった言語体系なのですから、実際の文章のなかでは、必ずしも英語の名詞が日本語の名詞、 さらに続きを読む…→  品詞にとらわれてはならない

重複して訳出する (構文の工夫)

美しい英語は、重複を嫌います。よほど正確性を期する場合でもなければ1文のなかに同じ単語が繰り返されることはありません。代名詞で言い替えができる場合は さらに続きを読む…→  重複して訳出する (構文の工夫)

主語と述語を近づける工夫(構文の工夫)

特に長い文章を翻訳しているとき、日本語と英語の動詞の位置の違いがスムーズな翻訳を妨げます。英語では、わかりやすい文章を書くコツとして、「修飾節を後ろにぶら下げていく」という方法が推奨されています。英語の構文ではこうすることで、

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医歯薬英語辞書

医学系の単語は、さすがの英辞郎でもなかなか的確な訳語が出てきません。そんなとき、専門辞書が役に立ちます。この医歯薬英語辞書は、そのなかでもまず最初に訪れるべきところ。といっても、以前にはあまり使い勝手がよくなく、それほど頻繁には使いませんでした。最近再訪してみて、ずいぶんと使いやすそうになっているのにびっくりです。

句読点とピリオド・カマは同じではない(構文の工夫)

まだ私が駆け出しだったころ、既に翻訳書を何冊も出している先輩が、「私は原文を尊重するので、ピリオドとコンマはぴったり日本語のマルとテンに合わせてあります」と誇らしげに語っていたと、編集者を介して聞いたことがあります。その当時でも、ずいぶん奇妙な情熱だなと思いました。ピリオドとマルは

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「英文和訳のコツ」について

この「英文和訳のコツ」では、私(当翻訳サービスの翻訳者)が、仕事中に気がついたポイントを、適宜アップしていきます。最終的にはいくつかのカテゴリーから成る翻訳者(翻訳者志望者)の手引になることを願っていますが、エントリーの少ないうちはカテゴリーを分けずに書いていきたいと思います。

「自然な翻訳」を心がけているわけではありません(総論1)

世の中には、奇妙な翻訳が溢れています。かつては、一般に市販されている翻訳書のなかにさえ、山のように奇妙な言い回しがありました。いまではさすがに出版物でそこまで

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秘密保持は翻訳者の基本では?

先日、用語の検索をしていて、ある翻訳者のサイトに行き当たった。なぜヒットしたかというとちょっと特殊な用語の用例を調べていたのだが、たまたまその用語がそのサイトに掲載されていたわけだ。このサイトというのはブログであり、ブログのエントリー内にその英文が記載されていた。それを参考にさせていただいた上でいうのもちょっとなんなのだが、このブログにはかなり驚かされた。というのは、このブログの著者である翻訳者、毎日の仕事で翻訳した訳文を(全部かどうかは知らないが)そのままブログにアップしているようだからである。

誹謗するようにとられてもいけないのであえてサイト名やアドレスは記載しないが、これはひどいと思う。たしかに、自分が翻訳した実績をサイトに載せることは、「これだけしっかり仕事をしていますよ」というアピールにもなるだろうし、仕事をし続けている限り毎日エントリーが発生する上に関連分野の語句も大量にアップされるわけだから、SEOとしても優れている。ほんのひと手間かけるだけで宣伝効果は抜群ということになるわけだが、肝心のクライアントとの関係を忘れている。

翻訳者は(特に1文字あたりや1ページあたりで雇われる実務翻訳者は)、自分の仕事は自分のものではない。仕事をしたという実績は自分のものだし、仕事から得られる数多くの貴重な学びも自分のものとして構わない。しかし、翻訳原稿と翻訳成果は、断じて自分のものではない。これはクライアントのものであり、クライアントの許可なしに公表することはおろか、契約で認められた期間と方法以上には複製も保存もしてはならないものである。これは当然のようにまともな翻訳エージェントの契約には全て記載されているし、フリーランスの翻訳者であっても同様の契約をしなければ大きな仕事はとってこれないものだ。個人的なコネで正式な契約もなしに仕事をする翻訳者の場合にはそんな契約は存在しないかもしれないが、少なくとも世間の常識は翻訳者がそういう契約概念をもっているのが当り前だと思っている。

だから、こんなふうに日々の仕事をアップすることは、明らかなクライアントとの契約違反になる。見るひとが見ればそういうことははっきりわかるのだから、いくらサイトへのアクセスが増えても、この翻訳者はまともなクライアントに巡りあえないだろう。もっとも、世の中まともなクライアントばかりではないのだけれど。

特許用語特有の訳語なら - パトロさん

商売敵、といえなくもないのですが、パトロさんは特許翻訳の専門店(当方は特許翻訳「も」手がけます)。こんな役に立つ辞書を公開してもいいの?と驚きますが、単語数は少ないとはいえ、絶対に外せない特許専門語を網羅したこちらの辞書は素晴らしいものです。このデータの公表そのものが、知財に対する健全な考え方をあらわしているように思えます。

北里大学英和医学用語集

医学系論文など専門的な文書を翻訳しているときに一般的な辞書で迷うのは、いかにも専門用語でございますというような訳語が複数出てくるときだ。専門用語は、分野によって微妙にちがうし、時代とともに定義が変わる。学会で定訳を定めているような場合には、それに従うのがルールだ。けれど、なかなかそこまで調べが行き届かない。この用語集は(ひょっとしたら北里大学の学内専用なのかもしれないが)、学会の使用法に基づいて和英対訳が掲載されているので、その点安心できる。単純に羅列してあるだけで辞書としての体裁はとっていないが、ブラウザの検索機能で使えば問題はない。仕事によっては、こういった用語集もずいぶんと参考になるものだ。

Wikiseek - 検索でWikipedia

検索といえばGoogle、辞書といえばWikipediaが翻訳の仕事では欠かせない定番だけれど、Wikipedia関連のSearchme, Inc.が運営するWikiseekは、Wikipediaを優先させながらより広い範囲まで検索してくれるので、なかなか使いやすい。基本的には英語が対象。日本語の検索キーワードを入れてもなにも帰ってこないのは残念。まあ、まだβ版ということだから。

anime.manga/dictionary - アニメ辞書

http://www.animelab.com/anime.manga/dictionary

よくわからないサイトなんですが、どうやらアメリカのアニメ・マンガファンが日本の作品を見るためにつくった辞書らしい。特に優れた辞書というわけでもないのですが、網羅性は抜群で、思いもかけない単語が見つかります。とくに、人名の片仮名表記に関して手がかりが得られる場合がある。あまり信用はできないので、検証は必要ですけれど。

weblio - 243の辞書を一度に検索

近頃話題の「辞書の辞書」。いわゆる串刺し検索をしてくれるので、ここぞというときにかなり助かります。

ごあいさつ

英文翻訳スペシャリスト!

 私たちは、小さな翻訳事務所です。翻訳事務所(翻訳エージェンシー)は、一般に、企業や個人のクライアントから翻訳の依頼を受け、それを翻訳者につなぐ仕事をおこなっています。そんな事務所は日本にも、世界にも、星の数ほどあります。銀河の中の無数の星のひとつ、その小さな輝きが私たちの事務所「d-lights」です。

 「d-lights翻訳サービス」では、多くの言語を幅広く扱うのではなく、英文和訳、和文英訳のスペシャリストとして、医学をはじめとする学術関係文書からビジネス文書、さらにはレターやWebページ、文芸に至るまで、多様な分野にわたってクォリティの高い翻訳をおこなっています。

「役に立つサイト」をつくろう

 翻訳の仕事は、この10年でずいぶんと様変わりをしました。かつては翻訳者は分厚い辞書を何冊もデスクに積んで仕事をしたものですし、デスクに載りきらない参考書を床の上に山と積むことも珍しくなかったものです。翻訳事務所と翻訳者のつながりは、時間をかけて紡ぎあげる細い糸でした。いったんつかんだクライアントは、よっぽどのことでもない限り安心して頼りにできたものです。

 インターネットの時代になり、辞書は滅多に書棚から出ることがなくなりました。参考書を調達に図書館や書店に足を運ぶよりは、Web検索を能率的におこなう方がずっと生きた情報をつかめます。メールで発注から納品までスピーディーに流れるようになって、限られた翻訳者をしっかりと抱えこむよりは、有能な多数の翻訳者のスケジュールを調整して仕事を割り振る方が重要になりました。クライアントはクォリティだけでなく、コストやスピードにも厳しくなりました。自動で見積りの出るようなオートマチックなサイトは、いい意味でも悪い意味でも新たなスタンダードをつくっています。

 ネットなくしては成り立たない時代です。嬉しいことばかりではないとはいえ、やはり私たちはインターネットとそこにアップされた情報に助けられています。そして、そのような恩恵を受けてばかりでは申し訳ないという気持ちになってきます。

 このサイトは、毎日の翻訳の業務の中でお世話になっている「役に立つ情報源」や、仕事をしながら気がついた「翻訳のコツ」、「業務のヒント」などを掲載し、広く役立ててもらうことを願って立ち上げました。同業の翻訳者の方々や、翻訳者志望の方々のお役に少しでも立てれば幸いです。