AsusのEeePCがリリースされて以来、いわゆるネットブックから目が離せなくなっていた。モバイルにパソコンを持ち出すような機会は以前に比べてずっと減ったけれど、一時はかなり移動中に文字を書いた。だから、軽くて気軽に持ち運べる小型パソコンには魅力を感じてきたし、それが3万円からという安さになればもうこれは「欲しい」と物欲が出てしまうのもしかたない。さらにいえば、もともとAsusがEeePCを出したときにはOSはLinuxだった。デスクトップLinuxの普及を願う立場からいっても、応援したくなるのは当然だ。

ネットブックは、一気に数が増えた。5万円以下のノート型パソコンを価格.comで検索しつづけていたのだが、当初は十機種しかなかったのが、いまでは70種ぐらいある。安いのはモニタが小さく、ディスク容量も小さい。モバイルに特化するならそれでもいいのだが、できれば機械を使い分けたくない。以前、仕事場ではデスクトップ、持ち出し用にはノート型と使い分けていたときは、データが散らばって往生した。整理が悪いといわれればそれまでなのだが、整理の悪い自分を知っているだけに混乱の元は断っておきたい。できるなら、普段づかいのパソコンをそのまま持ち出せる方がいい。

というような都合から、DellのInspiron mini 12が出たときには、「これだ」と思った。以前に古いMacintoshのiBookをメインで使っていたが、これは12インチ。同じ画面の大きさなら、仕事をする上で問題ない。ネットブックの処理速度には問題があるかもしれないが、私の仕事は基本的にはテキスト入力とWeb検索で成り立っているようなものだから、少々遅くても大丈夫だろう。事実、4年前の安物のCeleron機で特にストレスも感じずに使えている。1.3GHzのCeleronとAtomと、どっちが早いのかわからないけれど、劇的に遅くなるということもないだろう。

とはいえ、積極的にこれを買うだけの理由もない。上記のようにモバイルの機会なんて最近はほとんどないのだし、メインマシンの更新というには現在のDell Inspiron 2200は安定している。メモリの増設以後動きはなめらかだし、すっかり手に馴染んでしまっている。強いて言うならモニタのバックライトがずっと調子が悪く、画面に縦縞が入る状態。けれど、別にこれで映画観賞をするわけでもないし、不足を言ったらバチが当たる。

なによりも、ここしばらく、仕事の方がヒマで(不況のせいかまとまった発注がないので)、お金がない。買いたくても買えるような状況ではない。買いたい、でも買えないと、日々悶々としてきた。

それが、ここにきて、Vistaの悪評判がいよいよ本当になり、Inspiron mini 12のVistaプリインストールマシンが投げ売りになるという事態が発生した。私はどうせUbuntuで使うのでDellのUbuntuプリインストールマシンを買えばいいのだが、Vista版の方が5,000円も安いという事態が発生した。同じ値段を出すなら、CPUスピードもハードディスク容量も一段上の機種が買える。どっちにしてもエラいおトク。しかも、小売店向けのVista機なら評判の悪いDellの発注からの待ち時間に悩まずに済む。

ということで、ついに衝動買いしてしまった。しかし、このInspiron mini 12、思った以上に難物だった。どうにかこうにかいま、新しい環境から書き込みをしているけれど、たぶん丸一日以上、余分な作業に潰してしまった。これはつらい。そして、Atomは想像以上に遅い。いや、単純に遅いのではなく、レスポンスにいままでの機械とはまったくちがったクセがあるような感じだ。これは、PPC環境から移ってきたときよりもとまどうかもしれない。

さて、これからどうなるのか、まだまだ予断を許さない。けれど、ここまでの経緯だけでも山のように報告することがある。たいへんだ。