さて、実際に私がとりあえず9.04で安定稼働を始めるまでの顛末を報告しようと思うのだが、その前に、昨日、また新たにわかったことが少しあったので、その報告から。

まず、Dell版のJauntyが、いつの間にかリリースになっている。これは、昨日の記事に張ったリンクからたどることができる。インストールは順調にできるが、やはりビデオドライバ(Xserver-xorg-video-psb)は対応しない。ということで、特にこれを使うメリットは(少なくともInspiron mini 12に関しては)ないだろう。とはいいながら、私はインストールしてしまった。現在は、そちらの環境をメインでいこうと思っている。

もうひとつ、昨日の記事で、8.04 HardyのCDやUSBからのブートがうまくいかないということを書いたが、これは再度のトライで解決した。使ったのはUbuntu本家の8.04 isoイメージを9.04にデフォルトで入っている「USBスタートアップ・ディスクの作成」でUSBに入れたもの。記憶ではこれも試してダメだったと思うのだが、再度やってみたら起動した。ちなみにDell版の8.04は再度トライしてもダメだったので、マイナーな修正が入ったのかもしれない。

そこで8.04を別パーティションにインストールしてみたのだが、期待したディスプレイ解像度の改善はなかった。synapticパッケージマネージャで調べてみると、ちゃんと問題のxserver-xorg-video-psbは入っている。これが入っていればディスプレイの解像度に正しいものを選べるはずなのだが、実際にはそうはならない。いろいろ調べてみると、どうやら(確証はないのだけれど)、この機能は同じドライバでもlpia版でしか動作しないようだ。そして、lpia版はカーネルからちがっている。このlpiaというのは「インテル低電力アーキテクチャ」ということで、つまりはAtomに最適化したカーネルとそれに関連する各ファイルから構成されるらしい。そういえば、一瞬だけUbuntu Mobile Editionを入れていたとき、カーネルの末尾にこのlpiaがくっついていた。そして、そのときはpsbドライバはちゃんと稼働したわけだ。

となると、このlpia版を入れたくなるのが人情だ。どうやらバックポートから導入できるようなのだが、リポジトリでバックポートを有効にしても見つからない。あちこち探したら、CanonicalのDell専用のリポジトリにあることがわかった。しかも、ここにはおそらくDellのサイトで配布しているのよりはずっといい、各機種用のファイルがある。hardy-dell-miniなんてのもあるし、なぜか東芝やインテルのクラスメートなんて名前もある。なるほど、ここかと嬉しくなった。確かにlpia版のパッケージもある。

ところが、このリポジトリをSynapticに追加して読み込みをかけるとエラーが出る。公開鍵がないというわけだ。それで公開鍵を探し回ったが、けっきょく見つからず。推測だが、これは公開していないのだろう。DellのUbuntuプリインストール機を買ったお客様にしかインストールできないようになっているのかもしれない。もちろん、個々のバイナリファイルはダウンロードできるので、いちいち手動でインストールすれば利用は可能かもしれない。けれど、依存関係があるから、たぶん素人では無理。

結局、素人レベルでlpaiを確実に利用する方法は、Dellのプリインストールマシン用のリストアディスクか、Ubuntu Mobile Editionしかないようだ。そして、このUMEの話ということで、ようやく最初のインストール時の苦闘に話題を戻すことができる。まあ面倒なことで時間を潰したものだ。

追記(5月3日)「公開鍵がない」と書いたが、これは私の間違い。公開鍵は利用可能。ただ、どういうわけか(以前にはうまくいった記憶があるのに)GUIからインポートができなかった。端末からコマンドを入力すれば公開鍵はインポートされた。このあたり、やっぱり私は素人。

ただし、公開鍵を入れても、このリポジトリはうまく使えていない。というのは、インストールしたシステムがlpia版ではないので、lpia版を読み込もうとしないのだ。このあたり、まだまだ修行が足りないなあという感じ。もう一息とは思うけれど。