「私にとってはUbuntuはあんまりありがたくないわ」ついに妻からこんな言葉が出た。最初はDVD再生ができない件、次がRealPlayerのファイルがTotemで再生できなかった件で、ミソをつけてしまっていたから、だいぶと印象が悪くなっていた。どちらもそれぞれには解決はしていたのだが、DVDに関してはリポジトリにないLibdvdcssのインストール、RealPlayerに関してはコマンドラインからのインストールと、いずれもWindowsユーザーからの転向組にはちょっと厳しい内容を含んでいた。かなり評価が下がっていたのは否めないだろう。
そこにトドメを刺したのは、プリンタ設定がWindowsほどにはできないということが判明したときだった。妻は、A4で請求書を印刷し、A5で送り状をプリント、長3封筒に宛名を印刷する。請求書は問題なく出たのに、送り状と封筒は用紙設定できないというわけだ。ちなみにプリンタはキャノンのMP500。あれ?と思ったが、確かにプリント設定にそういうオプションはない。
ちなみに、私の使っているHPのプリンタなら、A5や封筒の用紙設定はある。キャノンのドライバの問題らしいのだが、ないものはない。カスタム用紙設定もできないから、どうしようもない。送り状や封筒が印刷できなければ仕事にならないから、妻はあっさりと再起動してWindowsに移動した。ここで、妻の「ありがたくない」発言になったのである。
結論を先に言うと、これは、ドライバを変更すれば可能だった。パネルの「システム」→「システム管理」→「印刷」 でMP500を選び、「製造元とモデル」の項目の右側にある「変更」のボタンを押す。ドライバの探索後、「データベースからプリンタドライバの選択」でCanonを選んで進むと、ドライバが2つ選択できるようになっている。デフォルトの推奨値は「Simplified」なのだが、これをもう一方の方にしてやると、ドライバが変更され、用紙設定の選択肢が増える。印刷時のプロパティの「デバイス」で選択できる値もぐっと増え、たとえば紙質やインク量などの細かい設定もできるようになる。
ということで、これまた妻の「できない」は、設定を変えれば「できる」となったのだが、こういう解決方法を見つけるのはWindowsからの乗り換え組には容易ではないだろう。またポイントを失ったのは、どう頑張っても否定できない事実である。
おまけに、FirefoxやEvinceからなら設定できるページの回転が、OpenOfficeからはうまく設定できない。これができないと、長3封筒にちょうどいいレイアウトで印刷できない。もちろん、OpenOffice上でレイアウトを回転させるとかいったんPDFに落としてEvinceから印刷するとか、抜け道はないではない。だから「できない」というわけではないのだが、日常の使用にそんな面倒なことはやっていられないだろう。ということで、ついに「Windowsでできることならほとんど同じ程度にはUbuntuでもできる」という私の主張は、妻に対しては脆くも崩れ去ってしまった。
いや、実際わずかのことである。最初からUbuntuで仕事のパターンをつくっている私なら、通常の流れでは必要ない機能だから、「その程度の違いは問題じゃない」といえる。ところが、妻のように既にWindows上で仕事の流れをつくってしまっている場合、そこでできた機能が一つでも使えないと、仕事の流れが変わってしまう。わずかの違いが大きなことになってしまう。
これは、妻をUbuntuに乗り換えさせるのは無理かもしれないなあという気がしてきた。いまのところ、妻はまだ「Linuxのパーティション消して」とは言ってきていない。まだ多少はUbuntuに関心も残っているようだ。さて、この先どういう展開になるか、スリリングな日々は続く。
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以下、余談になるが、 ドライバの変更で用紙設定の範囲が広がるのを発見した顛末。はじめから私は、「ドライバを変えれば何とかなるんじゃないか」と思っていた。けれど、どうやってドライバを変えればいいのかわからなかった。そうこうするうち、キャノンがLinux用のドライバを配布していることを知った。そこで、これをインストールすればドライバが変わるのではないかと思い、ダウンロードしようとした。ところがこれが、rpm形式。ということは、Ubuntuにインストールするにはdeb形式に変換するソフトが必要だったはず。そこでsynapticパッケージマネージャを検索すると、alienというコマンドから使うプログラムで実行することがわかった。自分のことならまず端末なんて開かないで済ませられるという自信を深めているこの頃なのだが、どういうわけか妻のマシンをいじるようになって、何度も端末を開かねばならないハメに陥っている。こわごわとalienを実行し、3つのrpmファイルをdebファイルに変換。途中、エラーメッセージも出たけれど、一応変換はできているようで、debファイルをダブルクリックすることでインストール成功。ところが、これではドライバは変わらない。じゃあどこで変更するんだと探して、上記の方法を見つけたわけ。ちなみに、苦労してインストールしたキャノン製のドライバはどうやって選択するかわからず、やったことといえば何のことはない、デフォルトで入っている2つのドライバのもう一方を選択しただけなのだから、何のことだかわからない。結論としては、キャノンのサイトからダウンロードする必要はなかったということでおしまい。くたびれ儲けでした。
Canonのプリンタドライバなら、以下リンク先の情報ではいかが?
エイチ・ティー・ティー・ピー・コロン・スラッシュ・スラッシュ
mambo.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~takushi/japanese.html
アタクシの場合、Canon Pixus 550i で、問題なく使えております。
はじめに例によって例のごとく、 /etc/apt/sources.list に、
リポジトリを追加しないとあかんのですが、
それさえ済ませてしまえば、Synaptic でパケジ追加できます。
Canon MP500でしたら、
libcnbj-2.6
bjfilter-2.6
pstocanonbj
でOK。あとは自動認識でイケるんぢゃないかしら?
kyoさん、さっそくに情報ありがとうございます。試してみましたが、PPDファイルの場所がわからず、設定ができませんでした。デフォルトでOKなプリンタなので、自動認識ではそちらが入ってしまうようです。
しかし、教えていただいたことをヒントに、Canonのサイトからダウンロードしたドライバを認識させることはできました。「印刷」の設定から本文中に書いたドライバの変更手順を踏んで、「PPDファイルを提供する」でusr/share/cups/model/canonmp500.ppdを選択すると、Canon提供のドライバが認識されました。ただし、これでも妻が希望する機能は実現されず。なかなかうまくいかないものです。
ファイル作成時にメニューの”書式”から”スタイルと書式”を選んで、”ページスタイル”のところで縦と横を切り替えておけば良さそうな気もしてしまいますが。。。外してたらごめんなさい。です。
たかさん、コメントありがとうございます。教えて頂いた方法は、プリンタの設定ではportraitとlandscapeに相当する設定で、これを合わせておくことは重要です。ただ、今回に関しては、そういうことではなく、landscapeで作成したものを、landscapeの180°回転させた形で印刷したいのです。Evinceの印刷設定では「横置きの逆」として設定可能なのですが、これをOpenOfficeでやろうとするとなぜかできないのです。だからドライバではなくOpenOffice側の問題なのかもしれませんね。