Market Shareの情報によると、先月(2008年11月)のOSの市場シェア(全世界主要サイトへのアクセス数から算出)で、ついにWindows系のOSが90%を割り込んだ。これは、同サイトの記録が残っている2004年以後では初めてのことで、たぶんそれ以前の数年から、おそらくWindows 98の爆発的増加以後では初めてのことではないだろうか。

これは主に、Mac系OS(iPhoneを含む)の伸びによるところが大きいが、Linuxも前月の0.71%から少し伸ばして0.83%と順調に推移している。もっともこれは8月に0.93%の最高値を達成しているから、ここしばらくは伸び悩みといえるのかもしれない。それでもNetbookの快調もあって、数年スパンでみれば急成長中だ。まだまだ伸びるだろう。

私は特にWindowsというオペレーティングシステムそのものを問題視してはいない。ただ、Windowsが市場の9割以上を支配している状況は問題だと思ってきた。「デファクトスタンダード」というのは、それに乗っかっている人には不都合さは意識されないが、それに乗っかれない周縁部の人々にとっては何かと厄介なものである。これは何もパソコンのOSだけの話ではないが、あまり話題を広げるのも何なのでそこには踏み込まないでおこう。ともかく、本来の標準とは誰もが納得できる公平性を備えているべきで、特定企業の利潤追求の都合で決められるべきものではないと思う。そういう視点からみれば、特定の企業の配布するOSが市場の大部分を占め、それによって「デファクトスタンダード」が成立してしまっているような状況は、ぜひとも変わって欲しいものだと思ってきた。

そういう観点から、私はかつてデスクトップLinux宣伝のためにいくつかのブログを立ち上げて活発にWindowsの悪口を書いたりもした。その目的は、単純にはWindowsの市場シェアを「いろんな選択肢があるなかの有力な一つ」という程度にまで下げることだった。「ひとつのOSが9割を占めるような状況は異常だよ」と訴えてきた。

そして、1年ほど前、「ああ、もう大丈夫だな」と思って、宣伝用のブログはやめにした。大丈夫だなとは思っていたけれど、やっぱり気になっていた。それが、ようやく(こういう趨勢は一瞬でまた戻る可能性もあるとはいえ)、数字として「Windows 89.62%」と現れて、本当に嬉しい。

本来なら、これは宣伝用のブログに書くべきエントリーなんだけど、もうそっちはログインすらできない状態になっている。でも、どこかに書かずにはおれなかった。