お気に入りで使っているDellのInspiron mini 12のバッテリの持ちが悪い問題だが、どうもバッテリ初期不良の疑いが濃厚となってきた。ただ、それが単純に表示だけの問題なのか、それとも実際に性能に影響しているのかはまだわからない。けっこう厄介な問題を背負い込んでしまった。

この問題は前のエントリでも書いたわけだが、電源管理の表示をよく見ると、いっぱいに充電しても工場出荷時の66%しか充電されない。これが一般的な問題かどうかわからなかったので、以前ブログでわたしと同じようにVista版mini 12にUbuntuを入れて使っておられることを拝見したNeoさんに、お使いのマシンで確認していただけるようお願いした。すると、私の66%に対して93%とのこと。やっぱり工場出荷時より小さいことに変わりはないが、しかし数字が大幅にちがうので、個体の問題であって共通の問題ではなさそうだと考えた。

いろいろ検索していると、mini 12ではないのだが、mini 9で似たような問題が発生しているらしく、それに対する対処方法がDirect2Dellのサイトで書いてあるのを発見した。 それによると、「BIOSをアップデートすること」「最初の使用前に12時間の充電をすること」が推奨されている。そんな話は聞いていない。購入後、最初に開梱したら、誰だって電源ボタンを入れるだろう。バッテリを装着して12時間充電しておいてから使えなんて、(いま初めて開いた)セットアップガイドには書いていない。バッテリを装着し、ACアダプタをつないだら次の手順は「電源ボタンを押す」になっているではないか。

ともかくも、いまさら使い始めの状態に戻るわけにはいかないので、もうひとつの推奨であるBIOSのアップデートをやってみることにした。BIOSは、Dellのサポートページにドライバのダウンロードがあるから、そこから機種を選択すれば入手できる。実に簡単なはずなのだが、ここで提供されているのはWindows版かDOS版。Linuxで使えるものはない。では方法はないのかといえば、Direct2DellのこちらのページにUbuntuでの方法が書いてある。けっこう面倒そうな感じがするが、実はここに書いてあるfirmware-toolsとfirmware-addon-delの2つのプログラムはJauntyのリポジトリに収録済み。ということでSynapticから簡単に関連パッケージとともにインストールできる。

と、ここまではいいのだが、さて、この(端末内で実行する)ツールを使ってみても(update_firmwareと入力)「アップデートするパッケージがありません」みたいなことを言われて何も起こらない。別途BIOSのイメージをダウンロードする必要があるのかと思ってWindows版から取り出したりしてみるが、どうもちがうようだ。

いろいろ調べてこんなページをみていると、 どうもBIOSのアップデートにはLibsmbiosが働いているらしい。これは(libsmbios2となっていたが、たぶん同じだろう)上記のパッケージをインストールしたときに既に入っている。そこで、記述にしたがってgetSystemIdと端末に入力してやると、確かに情報は出てきた。BIOSのバージョンも書いてあって、A01とのこと(まあ、これは起動時にBIOSに入って確認済みだったが)。あとはこのSystem IDをもとにDellのサイトに行ってbios.hdrをダウンロードするだけ。

ところが、大量のファイルがアップロードされているにもかかわらず、該当のSystem IDを付したファイルが存在しない。ようやくここにきてわかった。 firmware-toolsとfirmware-addon-delでBIOSのアップデートができなかったのは、単純にここにアップデート用のファイルが用意されていなかったからなのだ。なぜだかはわからない。ともかく、現在のところ、Inspiron mini 12のBIOSアップデートはWindowsかDOSから行うしかないらしい。

そこでしかたなしに、DOSからのアップデートを行おうとした。FreeDOSというのがあるので、これで実行しようというわけだ。起動ディスクをUSBにすればいいのだが、その方法はかなり面倒に見えた。Live CDの方がずっと簡単。そこでLive CDを旧マシンで焼いて、ついでに旧マシンで起動テスト。うまく起動する。起動後にUSBスティックメモリを突っ込んでも認識する。ならば、Live CDで起動して、BIOSアップデートプログラムはUSBから実行すればいいと思った。

ところがこのInspiron mini 12は難物で、USB接続の外付けCDドライブからの起動には成功したのだが、起動後にUSB端子を認識しないということをやってくれた。ということで、USBスティックメモリのプログラムどころか、FreeDOS自身のコマンドさえ受け付けてくれない。これではどうしようもない。

やはりUSBスティックメモリを起動ディスクとして作成すべきなのだろうが、根性が尽きた。そうやっても、また認識しないでは同じだろうと思ったし。ならば、もう、Windowsしかない。Ubuntuのバックアップをとってパーティションを空け、Windowsをインストール。

といっても、Vistaがうまくインストールできるのかどうか、自信がない。時間のあるときにやってみるのはいいけれど、いまここでドツボにはまりたくはない。XPなら後からインストールすることができるのはわかっている。じゃあXPをインストールしたいが、余っているライセンスなどない。

結局、明確なライセンス違反ではあるが、旧マシンのXPを使うことにした。わずか5分間、たったひとつのプログラムを走らせるだけなのだ。そのぐらい大目に見てもらってもいいではないか。それがいけないというのなら、UbuntuからBIOSのアップデートができないようにしているDellのせいだ。私のせいじゃないよと勝手な言い訳をして、インストール。

なお、このとき、事前にGpartedで作ったFAT32パーティションにそのままインストールしたら、再起動でエラーになってしまった。NFTSでフォーマットしなおしたら問題なし。しかし、Windowsのインストールって時間のかかることかかること。

Windowsが動くようになって、早速Dellのサイトからドライバをダウンロード。あっさりとBIOSはA01からA04にアップデート。次に面倒なのは、Ubuntuに戻ること。これには、Live CD(というか、USB起動ディスク)が必要。起動時のF12でUSBの起動を選び、ブートオプションでboot=casperとなっているところをroot=/dev/sda1と書き換えて(sda1がUbuntuのパーティションというのは事前にGpartedか何かで確認しておくべき。私は忘れたので、曖昧な記憶でやったらどうにかなった)、起動。これでUbuntuに入れるので、GRUbの再インストール。

とまあ、大騒ぎしてBIOSのアップデートができたのだが(もちろん直後にWindowsは消した)、さて、 その後、念のためケーブルにつないで12時間放置し、起動してみたが、やっぱりバッテリの「容量66%」というのは改善せず。大山鳴動して鼠一匹もでなかったという顛末。

ということで、結論は、やっぱり初期不良かなというところ。やれやれ。