昨日のエントリ、psbドライバが来た!は、完全な誤報だった。ここまでひどい間違いを流してしまったのは久しぶりで、本当に恥ずかしい。事実としては、PPAのmobileのリポジトリにKarmicが追加されただけのことだった。そこにpsbドライバが含まれると勝手に思い込んだのは、私の勇み足でしかない。なんともまあ。
と、恥を晒したのはまだいいのだが、思い込みから9.10へのアップデートを試み、それが巡り巡っていま悲惨なことになっている。恥かきついでにそちらも報告しよう。
アップデートにはバックアップと、昨日は朝から念を入れてバックアップをとった。今回はディスクのフォーマット形式も変わるようなので、基本的に新規インストールで考えていた。どうせ使っていないVistaのパーティションを潰し、準備を整えて、 さて、USBディスクから起動。
ところが、見慣れないメッセージ。読んでみると、「ハードディスクが故障かもしれません」とのこと。OKして報告を見ると、「ディスクに不良セクタが多数見つかりました」とのこと。嫌な予感がしたけれど、この段階ではむしろ、「こんなディスクユーティリティはこれまで見なかったなあ、9.10の進化だなあ」などと余裕をこいていたかもしれない。修復する操作もできそうにないので、そのままインストールに進む。パーティショニングは都合で手動。このぐらいは慣れているからなんともない。
ところが、インストールが中途でダウン。何度やっても、途中で落ちてしまう。ハードディスクの不良と関係があるのだろうか。こういうのは初めてだ。それならフォーマットしなおせばと、Gpartedを起動。けれど、改善はなし。
Gpartedのフォーマットは、Windowsでいうところのクィックフォーマットにあたるのだろう。ならば、Windows XPのインストール時にクィックフォーマットとは別のオプションが選べたはずと遠い記憶を追いかけて、XPのディスクを探し出し、インストール作業の前半でフォーマットオプションを見つけ出した(完全にインストールするわけじゃないからこのぐらいの利用はまあ大目に見てもらおう、ライセンス的に)。
しかしまあ、このぐらいのことでは不良セクタは消えない。インストールは何度やっても失敗する。
この段階で、「修理か」と思った。いろいろ調べてみると、ハードディスクの物理フォーマットをやれば不良セクタは解決するかもしれないということがわかった。「かも」である。そうでない「かも」しれない。むしろ、そうでない可能性の方が高い。仮に復旧したとしても、そういうケチのついたハードディスクは使わない方が無難というアドバイスも多い。けれど、やってみてできるなら、やってみたい。
ただし、物理フォーマットに使用するプログラムは、いずれもDOSから起動するもの。そして、DOSの起動ディスクをつくるにはWindowsのプログラムが必要だと書いてある(後にこれは必ずしもそうではないこともわかったが、情報は圧倒的にWindowsが多い)。修理に出すにしてももともとVistaマシンのInspiron mini 12だからVista仕様に戻さないとはなしがややこしくなるだけだし、ともかくここはWindows再インストールと考えた。
そして、Vistaの再インストール。以前、Vistaは重くて使い物にならないと書いたが、今回は前回に懲りたので、自動アップデートをオフにした。すると、起動直後のダウンロードの嵐もないし、再起動を度々求められることもなく、しかも軽い。「ああ、Vistaってこんなに軽快だったの?」と驚き。まあ、いろいろインストールしていけば重くなるのかもしれないが、素のままだとあそこまで異常ということはない。ちょっとだけ見直した。
それはともかくも、Vistaインストール中にふと妙なことを考えた。Vista上にWubiで9.10をインストールできないだろうか。なにせ、トラブルの原因を探るにも、Vistaだと思うように検索さえできないのだ。
そこで、妻から先日使ったばかりの9.10インストールCDを借りてきて、Wubiで9.10をインストール。意外に素直に通ったのには驚き。そして、これがけっこう早い。「ああ、9.10はやっぱりいいよなあ」と思った。別パーティションに保存しておいた個人データへも簡単にアクセスできるし、新しいファイルシステムはデータのコピーも心なしか早い。とりあえずつなぎに入れたつもりのUbuntuを、「このまま使おうかなあ」などと余計な欲が出てくる。
となると、やっぱりpsbドライバが必要。ということで、リポジトリを追加して、公開鍵のインポート。公開鍵のインポート方法は、以前に書いたときと変わっているので注意が必要。なんでここのところのハードルを高くしているのだろうと不思議に思う。いつも苦労する場面。
で、リポジトリを追加して再読み込みして検索かけて、ようやく自分の勇み足に気がついた。まだまだpsbドライバは出ていません。なんだかなあとがっかり。そのためにアップデートしたようなものなのに。こんなことならやっぱり9.10は見送ればよかったと愚痴モード。しかし、愚痴っても始まらない。解像度以外のところはけっこう悪くないし、このままいこうかとさらにいろいろと環境を整え始めた。
ところが、そんな作業中にハングアップ。これは、Gnomeのせいだと思う。標準でインストールしたあと使っていて改めて思ったけれど、いつも使っているOpenBoxに比べて(非力なこのネットブックでは)Gnomeはやたらと重すぎる。それを忘れてついつい複数の作業を強引にどんどん進めると(psbドライバがないことも相まって)ハングアップしてしまう。
で、きちんと脱出できないまま、最後の手段として電源ボタンを押した。どうも、これがトラブルに拍車をかけたようだ。再起動すると、Ubuntuが起動しなくなっている。どうやらGrubの設定ファイルが読めないらしい。
こういうときは、ちゃんと対策がある。Live起動用のCDかUSBで起動画面に入り、そこからオプションをつけてハードディスク上のブートセクタに入るという方法だ。ちょっとマニアックではあるが、Inspiron mini 12を購入したときに苦労したおかげで、こういう技も身についた。なあにと思ってやってみたが、うまくいかない。
考えてみれば当たり前なのだ。つまり、Wubiだから。ハードディスク上にパーティションが存在するのではなく、Windowsパーティション内にある仮想ファイル上にパーティションが存在する。これをブート時に読みにいくことができないわけだ。
ということで、2時間か3時間ぐらいかけて整備したWubi上の環境がおじゃん。しかし、これはいい教訓になった。もしも今後Wubiを使うようなことがあったら、こういうところで慌てないように何か対策を考えなければならないということ。しかし、どういう対策があるんだろう…
などとのんきなことを言っているうちに、Wubiだけでなく、USBディスクに仕込んだLive起動用のKarmicまでおかしくなってしまって、Vista以外の起動がまったくできなくなってしまった。
こうなっては、Dellに修理を依頼するのがもっとも合理的な考え。しかし、となると、Vistaでトラブルが再現しなくてはいけない。 その前に、やっぱり「物理フォーマット」というのを試してみたい。
そんなことを思ったから、また潰さなくてもいい貴重な半日を潰してしまった。その顛末は、根性があれば明日にでも。ともかく疲れた。Ubuntuでここまで困ったのは久しぶり。Ubuntuが悪いわけじゃなく、それよりも私の使い方なんだろうな。はたまたDellの不良品なのか。やれやれ。