昨日、ハードディスクのトラブルで悲惨で、本当に悲惨な状況を書いたが、実はこれがまったくの誤解にもとづいた単なる空騒ぎだったというのだから、ある意味ではもっと悲惨。あー、情けない。

まあ、愚痴は置いておいて、結果をできるだけ簡単に書こう。詳細は、気力が残っていれば、後で書くとして。誤解の発端となったLive CDの起動時に表示されるディスクユーティリティの「ハードディスクが故障かもしれません」というメッセージが、まず大げさ過ぎ。これは、ハードディスクのS.M.A.R.T.の情報に基づいているのだが、問題の検査項目は、「Current Pending Sector Count」というもの。これは、Wikipediaによれば「現在異常があり、代替処理を待つセクタの総数。もし後で読み込みに成功したセクタがあれば、この値は減少する。」とのことで、つまり、「不良セクタ」ではなく、「不良セクタかもしれないのでペンディングにしているセクタ」という意味。これはPCの異常終了などで発生するが、確かにこのInspiron mini 12は、前回インストール時の苦闘の傷跡が残って、結構うまく終了してくれなかった。週に1回ぐらいは電源ボタンを押して強制的にシャットダウンせざるを得ない場合があったので、そういうエラーが蓄積してカウントされたのだろう。

しかし、これは「不良セクタ」ではない。使いつづけて問題はないもので、「後で減少する」ことさえ期待できるわけだ。だから、9.10のインストールには何ら差し支えない。もちろん、「物理フォーマット」(Low level format)の必要もない。

では、なぜ9.10がインストールできず、エラーが多発したのだろう。これは、ハードディスクとはまったく無関係に、インストール用のLiveイメージを仕込んだUSBメモリが不良だったようだ。考えてみれば、何度目かの試行の際にUSBメモリから再起動さえできなくなったという事態が発生したのがその証拠だった。けれど、気づかないものは気づかない。何とも迂闊な話。

で、先日妻が使ったLive CDから起動したら、難なくインストールは完了。現在、9.10環境から書き込み中。

ここに至るまでに、何とも貴重な時間を大量に潰したものだ。まず、度重なる再インストールは先に書いたとおり。その後、ハードディスクがトラブルの原因と信じ込んだ私は、「物理フォーマット」をかけるべく、無駄な試行を重ねた。物理フォーマットをかけるユーティリティは数多く公開されているが、いずれもDOSで起動して動作させるもの。

私はMS-DOSは持たないし、フロッピードライブもない。だから、Live CDを使うしかないのだが、まずFree DOSのLive CDを試してみた。ハードディスクメーカーがサムソンなので、サムソンのESTool.exeというやつ。が、これは以前にも試行して失敗したことの繰り返し。このInspiron mini 12(あるいは私の手持ちの外付けCDドライブ)では、Free DOSの完全な起動ができない。コマンドプロンプト画面まではいくが、ドライバ等を読み込んでいないせいかUSBドライブ等が使えない。となると、せっかくのツールが起動できないことになる。ツールそのものをLive CDに仕込めばいいのかもしれないが、isoイメージに関する知識が足らずにこれはできない。

じゃあLive USBだといろいろ調べたが、これもうまく起動できず(UNetbootinを使えばLive USBメモリそのものは簡単にできるのだが)。結局、Free DOS利用は諦めざるを得ないことになった。

「同じことならフォーマットツールを仕込んだLive CDを配布しろよ」と思ったら、実はそういうisoイメージで配布されているツールもある。今度はこちらを試してみた。サムソン対応は怪しいが、やってみる価値はあると思った。Seagateともう一つあったかな。いずれも、Free DOSではなく、IBMのDOSを使っているようだ。このあたりのことは私にはよくわからない。で、これらのLive CDも動作可能なところまで起動することはなかった。一方は起動はするがエラーでダウン。もう一方は起動さえしない。

万策尽きたと思ったので、Dellのサポートに修理を依頼しようと思った。だが、このマシンは、もともとVistaマシン。サポートをすんなりと受けるには、Vista上でエラーが確認できた方がいいだろう。そう考えて、Vistaの再インストール。

そして、Vista上で動作するハードディスクユーティリティのインストール。このユーティリティからハードディスクの故障が確認できたら、それを根拠にサポートに電話しようという考え。

ところが、このユーティリティで不良セクタのチェックをすると、一つも出てこない。おかしい。いろいろとユーティリティを使ってみると、S.M.A.R.T.情報というのがある。ここを見ると、ドンピシャ、Ubuntuのディスクユーティリティで出たのと同じ数値が出ている。「なんだ、やっぱり不良セクタがあるんじゃないか」と思ったが、同じ数値でも、こちらのユーティリティではGoodと評価している。どういうこと?理解しようとGoogleに聞いてみて、ようやくUbuntuのユーティリティのメッセージが大げさだということが理解できたわけだ。

HDに問題がないのならといろいろ考えた挙句、ようやくUSBメモリの不良に行き着いた。ここまで長かった。なんだか本当に、バカな恥さらしだなあ。せっかくの9.10インストールなのに、9.10について書く前に疲れてしまった。インストールの感想は、次回にでも。