さて、ようやく9.10 Karmic Koala。インストールに関しては妻のマシンと私のマシンでそれぞれ1回ずつWubiで経験があるから、特に驚くことはない。デフォルトで起動することになっているディスクユーティリティが人騒がせなことは一つ前のエントリで書いた。これは早速自動起動から外す。
まず手をつけたのは、9.04のときの環境の再構築。アプリ関係はよく使うものはだいたい覚えているから、一気にSynapticから導入。いつも忘れてしまうのがフラッシュのプラグイン。それから、Google ChromeとSkypeはそれぞれサイトからダウンロードしなければならない。それからデータは、一昨日に外付けHDに退避させたバックアップデータをコピー。本当は内蔵HDのパーティションに残しておいたんだけど、例の不良セクタ騒ぎで消してしまった。それでもしっかり二重バックアップしておけば大丈夫。
で、ここまでは早かった。設定ファイルまで強引に上書きコピーして再起動したら、ログイン先まで愛用のOpenBoxになっている。リンクが切れたところとか導入忘れのアプレットなどを追加して、ほぼ使えるような形にもってくるのにそれほど時間はかからなかった。
いくつか、初体験で「あれ?」と思ったところはある。たとえば、OpenBoxでワークスペースの切り替えができなくなっていた。これなんかは、単純にデスクトップの右クリックでワークスペースを追加すれば済んだことで、「知らないから戸惑う」タイプのもの。似たようなものとして、Anthyの設定ができないというものがあった。これは2つの奇妙なコツが必要。
まず、Anthyとanthyが違うというおかしな話。デフォルトでiBusの設定を開くと、入力メソッドとしてanthyが入っている。しかし、ここで「インプットメソッドの選択」をプルダウンすると、これとは別に大文字で始まるAnthyがあらわれる。これを「追加」して、デフォルトに設定。
その上で、端末から「/usr/lib/ibus-anthy/ibus-setup-anthy」と打ち込むと、Anthyの設定UIが起動する。9.10に移行した多くの人が苦しむところのようで、ちょっと検索するとすぐに出てくる情報だけど、なんだかなあという感じ。
とにもかくにも、こういったちょっとした山を乗り越えて、さて、Inspiron mini 12特有の問題であるpsbドライバの導入という難関がやってくる。もともと今回のアップグレードは、私が早とちりでubuntu-mobile/ppaのリポジトリにkarmicが出現したのをpsbドライバのリリースと思い込んだことから始まっている。落ち着いて考えれば、このリポジトリにはpsbドライバ以外のプログラムが大量に含まれていて、むしろpsbはオマケ程度には入っているもの。ほかのプログラムのためのアップだということに気がつかなかったのは愚かとしか言いようがない。
しかし、ここで引き下がるわけにはいかない。あれだけの大騒ぎをしてアップグレードしてしまった以上、引くに引けないわけだ。おまけに私が誤った情報でそそのかしてしまったNeoさんが、大きなトラブルもなくアップグレードしているらしい。となると、言い出しっぺが引き下がれないではないか。
Neoさんの情報によって、こちらの手順どおりにすれば、psbドライバが導入できる。ただし、コマンド恐怖症の私としては、「はいそうですか」と呪文を唱える気にもならない。ここはじっくり読んでみた。
結論だけ言うと、後半の呪文
wget http://poulsbo-karmic.angelfire.com/files/poulsbo1.tar.gz
tar -zxvf poulsbo1.tar.gz
cd poulsbo1
sudo ./install.pl
だけでOKのようである。ただし私は、前半からGUIで挑んでみた。
まず、コマンドによれば、これは単純にhttp://ppa.launchpad.net/lucazade/gma500/のリポジトリを追加してpsb関連のプログラムをインストールするだけのようである。だったらGUIでも慣れたもの。Synapticからリポジトリの追加をする。なお、リポジトリの追加方法は、私はGUIに例示してあるdebから始めてリポジトリのあるURLを入力する方法しか知らなかったのだが、「ppa: lucazade/gma500」というような入力方法でOKの場合もあるらしい。この方法だと(どういう場合がそうなのか知らないが)私の苦手とする公開鍵のインポートも自動でできる場合があるようで、なかなか助かる知識。しかし、こういうのがもっとわかりやすくUIで明示されていればいいのにと思う。どっか奥の方に書いてあるんだろうか。
しかし、このlucazade/gma500のリポジトリには必要なプログラムが全部含まれているわけではないようだ。そこで、先にあげた呪文となる。これをGUI的に解釈すると、http://poulsbo-karmic.angelfire.com/files/に置いてあるpoulsbo1.tar.gzというファイルをダウンロードし、この圧縮ファイル中に含まれるinstall.plというスクリプトを実行するということになる。このスクリプトをテキストエディタで開いて読んでやると、いくつかのリポジトリを追加し、そのリポジトリのpsb関連のプログラムをインストールした上で、etcにあるX11中にxorg.confファイルをコピーするという手順らしい。同じ操作をGUIでやってみて(あるいはやってみたつもりになって)、再起動。
ところが、これが大失敗。後で調べたら、必要なリポジトリは半分も追加できていなかった。人間の操作のいい加減なこと。再起動によって、ログインができないという状態。セーフモードから入っても、コマンド操作ができるだけ。
コマンド嫌いの私でも、こうなっては仕方ない。Windows側を起動してリネームのコマンドを調べ、xorg.confファイルをリネームして再起動。これで、どうにか復旧。
これに懲りて、好き嫌いを言わず、ともかく呪文のコマンドを実行。後で調べてみたら、手動で入れたリポジトリよりもかなり多くのリポジトリが追加されていた。ちゃんとやったつもりでも、実際には私は正確さにおいて機械にはるかに劣ることがよくわかる。
なお、このスクリプト実行時に、「警告: psb-kernel-headers をダウングレードしています」「警告: psb-kernel-source をダウングレードしています」という警告が出た。これら2つのプログラムは、lucazade/gma500のリポジトリから入れたもの。だから、最初の操作が不要だったのではないかと思うのだが、さて、どうなのだろう。
自分では理解できないコマンドを実行するのは(特にスクリプトのように複雑な処理の場合は)、「もとに戻せない」という恐怖が伴う。実際、今回の操作をもとに戻せといわれても、私にはできない。そういう面では非常に怖いのだけれど、今回、基本的にはリポジトリの追加とそのリポジトリからのインストールを行っているようなので(正式版のより新しいプログラムが出たらそれと置き換えるという場合に)リポジトリを無効にしてアップグレードすれば何とかなるような気がする。その点だけでも、手動で対処しようとしてスクリプトまで読んだのは無駄ではなかったかと、強がりを言っておく。
ともかくも、スクリプト処理後の再起動によって、psbドライバは有効になり、私のInspiron mini 12は無事にKarmic Koalaで稼働を始めた。いろいろと改善されたところもあれば、ちょっとした不具合も残っている。そのあたりはまた、次回にでも報告しようと思う。